よくある質問

参加者からの質問

参加者からの質問

ルールについて

ルールを簡単に教えて下さい。

チェックポイントを自由に回り、時間内に戻ってくる、それが基本的なルールです。時間制のスポーツなので、体力的なレベルは参加者に委ねられます。めいっぱい走り回ることも、気になる場所でのんびり休むことも自由です。

競技なのでしょうか?

「移動力」「読図力(戦略)」「チームワーク」で、できるだけ多くの得点を集めることを目指す点では、競技といえるでしょう。体力レベルが同じでも、回るチェックポイントや、ルートの選び方で、異なる結果になります。ただし、フォトロゲイニングはロゲイニングと比べて、競技性の高さを追求するものではありません。「仲間とのふれあい」「地域を知ること」「体を動かす楽しみ」「地図を読む面白さ」を、主な目的としています。

設定されたチェックポイントを、全て回るのでしょうか?

いいえ、時間内に、自分の力で可能な場所を回ります。一般的に、チェックポイントは優勝チームでも全ては回れない程度に設定されています。

時間内に回ったポイントが、すべて得点になるのですか?

はい。ただし、時間内に、フィニッシュ地点に戻るところまでが競技です。

作戦というのは、どういうことをするのでしょうか?

回るチェックポイントを選び、そこまでのルートをプランします。距離や高低差を参考に、所要時間を推測したり、チェックポイントに設定されている得点の大小も考慮します。同じ所要時間なら、高得点のチェックポイントに行くほうが有利ですが、いくつかのチェックポイントがまとまっているなら、その合計で判断します。このような戦略について、講習が行われている大会もありますが、参加者それぞれが経験を積むことが、一番の上達法です。

家で作戦をたてたいので、チェックポイントを教えて下さい。

いいえ、チェックポイントの位置、配点は、大会当日の地図の配布まで公開されません。これは、参加者が平等な条件でフォトロゲイニングを行うためのルールです。ただし稀に、特別ルールとして、不公平にならない条件で公開される場合もあります。国際ロゲイニング連盟のルールでは、地図の作成に関わった者は競技に参加できません。また、選手は、大会前に開催地に立ち入ることも禁止されます。

◯の中のどこかにあるチェックポイントを、写真を頼りに探すのですか?

いいえ、チェックポイントは◯の中心です。見やすくするために、中心に・が付いていることもあります。

チェックポイントの得点は、どこを見れば分かるのですか?

地図上の◯の隣にある数字が、得点そのものです。通し番号ではありません。得点の大小も参考にして、参加者は高得点を目指します。

チェックポイントの得点の大小は、どのように決まっているのでしょうか。

一般的には、近い場所、簡単な場所ほど低い得点、遠い場所、行くのが難しい場所ほど高い得点になっています。ただし、景色がいい場所や、コースディレクターが参加者に行って欲しいお勧めの場所が高得点になっている場合もあります。地図、チェックポイント一覧からこれらを読み取り、総合的に判断しましょう。

参加について

地図が読めなくても参加できますか?

身近な地域や、安全な市街地の大会から参加してみましょう。「地図が読めない」は、「方向感覚がない」? 「地図のルールを知らない」? 本当は、「苦手だと思っているだけ」かも?

方向音痴でも参加できますか?

コンパス(方位磁石)を使って、知らない場所も、計画したとおりに行動することができます。初心者向けの講習が併設されている大会もあります。

コンパス(方位磁石)が使えないと、参加できませんか?

コンパス(方位磁石)が使えると、より効率良く得点を取ることが出来ます。大会に読図講習が併設されているので、活用しましょう。市街地などの安全な場所で使い方を練習することで、より幅広い選択ができるようになります。主催者は、レンタル用のコンパスを用意し、参加者がステップアップしやすい環境を整えましょう。本格的なロゲイニングの大会では、コンパスを使ったナビゲーションが必要とされます。

一人で参加することはできますか?

基本的には、2~5名のチームで参加します。これは安全のためでもあります。ただし、時間の短い大会では、1人で参加することが可能な場合もあります。

子供でも参加することはできますか?

はい。ただし、保護者の同伴が必要です。国際ロゲイニング連盟のルールでは、「14歳以下の選手がいるチームには、18歳以上のメンバーを同時に含めるものとする。」という決まりがあります。

移動について

走らなくても参加できますか?

はい。もちろん! 「移動力」があると、高得点を取りやすくなりますが、マイペースで参加できることがフォトロゲイニングの特徴です。

道でないところを通行してもいいのでしょうか?

まず、大会ルールを確認しましょう。植生が記載されている地図を用い、道以外も通行できる大会もありますが、地形図の場合は、基本的に道(舗装路、林道、徒歩道)を通行することをお勧めします。範囲が広いため、道路以外の場所が全て調査されている場合は少なく、私有地に立ち入る危険、動物用の罠など、予想しない潜在的な危険があります。フォトロゲイニングでは、基本的にチェックポイントは道路上か、その近辺に設定されています。

電車やバスやタクシーや自家用車や自転車を使ってもいいですか?

特別ルールとして明記されている時以外は、基本的に「徒歩、ランニング」で行動します。参加者が平等に使える状態で、電車やバスなどの公共交通機関が許可されている大会もあります。

他のチームについていってもいいのですか?

例えば、スタートからフィニッシュまで、走力のあるチームが、作戦力のあるチームの後ろを追走し、最後で先着するというようなことは禁止されています。フェアプレーの精神に従い、他のチームと交流することに制限はありません。

地図の範囲から出てもいいのでしょうか?

いいえ、競技中は地図の範囲から出てはいけません。主催者は、チェックポイントを含むだけでなく、利用されそうな主要ルートや、間違って通り過ぎてしまったことも考えて、地図範囲を設定してください。もし、地図の範囲外で明らかに時間短縮になるルートがある場合は、参加者によって異なる解釈が無いよう、利用の可否についてあらかじめ説明しましょう。また、参加者も疑問に感じたら、スタート前に主催者に確認しましょう。

地図について

どんな地図なのですか?

縮尺・記号・等高線(高さを表すもの)・方位、が正確に記載されている地図が使われます。デフォルメされた観光地図などは用いられません。大会要項に、地図の種類(例:「国土地理院発行の1:25000地形図」)、縮尺、等高線間隔が記載されています。

地図は貰えますか?

はい。地図とチェックポイント一覧は、大会の記念にお持ち帰りください。フォトロゲイニングでは、現地に常にあるものがチェックポイントなので、大会で行けなかったチェックポイントを後日に訪れることもできます。

目が悪くて、細かい地図が読めません。

規定では「縮尺は1:15000から1:50000の範囲内。」となっていますが、スタート後に、コンビニで拡大コピーをするなどの行動も可能です。拡大鏡の付いたコンパスもあります。

小さな道が地図で省略されていて、迷ってしまいました。
山道を歩いていたら、書いていない道があって、迷ってしまいました。

「実際の地面」を「地図」にするためには、情報は簡略化されます。特に、フォトロゲのように範囲が広い地図(小縮尺の地図)では、何が記載されていて、何が記載されないのかを知ることも重要です。これらは、参加者が経験を重ね、ナビゲーションのこつをつかむことで、回避したり、間違ってもすぐに気づくことができます。ナビゲーションのこつには、「距離感」「方角」「地形を参考にする」ことなどがあります。大会に、読図講習が併設されていたら、活用しましょう。また、主催者は、地図上に特記すべき危険箇所や、戦略上で不公平になるような間違いがないか、調べる必要があります。

行こうと思った道が、立入禁止になっていました。
チェックポイントの神社がお祭りで、撮影場所が封鎖されていました。

主催者は、ルートや近隣のイベントについて調査を行い、できるだけトラブルが発生しないようイベントをコントロールする必要があります。(参考:第十章 イベントアドバイザー)しかし、公共の場所で行われることで、地域を知る楽しみが得られることもフォトロゲイニングの長所です。参加者は経験を積むことで、地図に書いていないことも予想(例:駅前は人が多そうだから、裏の路地を通ろう)できるようになります。臨機応変に楽しみましょう。

もっと正確な地図は無いのでしょうか?

「オリエンテーリングマップ(O-MAP)」と呼ばれる地図があります。これは、より競技性の高いナビゲーションスポーツである「オリエンテーリング」を行うために、国際規程に則って作られたものです。地図が存在するエリアが限定されていることや、利用についての制約がある場合などもありますが、O-MAPを使って行われる大会もあります。要項には、このような地図についての事項が掲載されています。

チームについて

チームメンバーで手分けをしてチェックポイントを探すことはできますか?

いいえ、チームメンバーは、互いに声が聞こえ、目に見える範囲内で、常に同一行動してください。離れると、はぐれてしまったり、事故が起きても気づかなかったり、トラブルになりかねません。チェックポイントでは、必ず撮影者以外のメンバーを入れて撮影します(主催者から例外の指示がある場合は除く)。フィニッシュも、最後のメンバーが到着した時間です。

チームメンバーの荷物を持つことはできますか?

はい。チームで助け合いながら行動しましょう。

チェックポイントでの撮影について

カメラは携帯電話でもかまいませんか?

はい。ただし、他に緊急連絡用の携帯電話を確保し、十分に充電しておきましょう。また、フィニッシュ後の写真チェックを短時間で終わらせるために、チェックポイント撮影用の機器は1台とし、記念写真は別のカメラで撮影しましょう。

撮影対象が◯の中心なのでしょうか?撮影者の位置が◯の中心なのでしょうか?

撮影対象と撮影者の位置が大きく離れる場合は、撮影者の位置をチェックポイントの場所とし、必要に応じて撮影対象または撮影方向(→)を記号で補足します。(フォトロゲイニング公式ルール 第十三章 地図)つまり、参加者は地図◯の中心を目指していけば、見本の写真を撮ることができます。[2023/6/6改定]

写真はどれぐらい厳密にチェックされるのですか?

基本的には、対象物が、チェックポイント一覧の見本写真と近い大きさで撮影されていることが条件です。現地に到達したことの証明なので、遠方から撮影してはいけません。大会によりますが、参加者の自己申告に委ねてチェックしない場合と、回った順番に不審な点がある場合は確認する場合と、すべて確認する場合があります。

時間について

制限時間に遅刻するとどうなりますか?

秒単位切り上げの1分ごとに減点されます。例えば、減点が-50点/分で、14:00:00フィニッシュであれば、14:00:01~14:01:00にフィニッシュしたら取得した得点から-50点、14:01:01~14:02:00にフィニッシュしたら取得した得点から-100点、というように、どんどん減算され、30分遅刻すると失格になります。なにかトラブルがあって、大幅な遅刻が予想される場合は、主催者に連絡をしましょう。

制限時間前にフィニッシュしてもいいのですか?

はい。たいていは10分前ぐらいから、参加者はフィニッシュします。なにかトラブルがあって、1時間以上前に戻った場合は、主催者に戻ったことを伝えましょう。

行動中の食べ物や飲み物は、あらかじめ用意するのでしょうか?

開催地や、時間にもよります。途中で購入しても構いませんし、より多くの場所を訪れたい場合には、持参しても構いません。ただし、購入できる店舗がない地域や、野山で行動する場合には、ある程度の飲み物や食べ物を用意する必要があります。主催者が特定の場所で、食べ物や飲み物を提供することもできます。

買い物や、休憩をしてもいいのでしょうか?

はい。買い物や休憩などの行動も自由です。楽しみを優先するなら、目についたお店でふらっと買い食いも、フォトロゲイニングの楽しみのひとつです。成績を優先するなら、できるだけ止まらずに行動し続ける方が得点につながるでしょう。気になるお店を覚えておいて、終わった後に、改めてゆっくり訪れる上位者もいます。

その他

ロゲイニングとフォトロゲイニングは違うのですか?

フォトロゲでは「通過証明に写真撮影を行う」ことが、通常のロゲイニングに無い魅力です。たくさんの写真が、一日の思い出をより鮮やかなものにしてくれるでしょう。ルールに則った採点は行いますが、厳密な競技性を求めたものではありません。レクレーションとして、余裕を持ってお楽しみ下さい。
体力的には、本格的なロゲイニングよりさらにやさしく、ゆっくりしたウォーキングも想定しています。でももし、あなたがフォトロゲに夢中になって駈け出してしまったら、それはとても素敵なことです。その時のために、エリアは広めを推奨しています。
フォトロゲが、スポーツとナビゲーションに親しむきっかけになることを、心から願っています!

公認大会とはなんですか?

日本フォトロゲイニング協会が直接に監修する大会です。(旧:協会監修)

主催者からの質問

撮影対象が◯の中心なのでしょうか?撮影者の位置が◯の中心なのでしょうか?

例えば、「神社を撮影する」という場合には、チェックポイントは「撮影対象=神社の建物」に設定します。実際には、建物内ではなく、その前の空間で撮影しますが、それは25m(縮尺1:25000の地図での1mm)を超えることはないでしょう。
撮影対象と、撮影者の位置が大きく違う場合は、「撮影者の位置」が円の中心です。この場合、必要であれば、チェックポイント一覧の解説に補足情報を入れましょう。また、大きな建物や大縮尺で、実寸をもとに描かれている場合は、撮影者の位置をきちんと地図上で把握し、そこに◯を記載する必要があります。

デフォルメされた、イラストマップでフォトロゲを行うことはできますか?

いいえ、できません。地図は「地図とチェックポイント一覧」の条件を満たす必要があります。ただし、付録としてイラストマップを同時に配布することは可能です。「特別ルールについて」もご参照ください。

ガイドラインから外れる場合、特別ルールについて

縮尺は1:15000から1:50000の範囲内とありますが、子供向けに、1:5000などのもっと狭い範囲の地図で行なってはいけませんか?2時間以上とありますが、60分で行なってはいけませんか?

特別ルールについて」をご参照ください。

チェックポイントの配点で、最小点、最高点に決まりはあるのでしょうか?

いいえ、ありません。一般的には1桁から3桁の数字が割り振られます。地図上に記載するときに、参加者が通りそうなルートを、数字で隠してしまわないよう気をつけましょう。桁数が多くなると、その分配置が難しくなります。

チェックポイントの配点は、どのように決めればいいのでしょうか。

一般的には、近い場所、簡単な場所ほど低い得点、遠い場所、行くのが難しい場所ほど高い得点になっています。ただし、景色がいい場所や、コースディレクターが参加者に行って欲しいお勧めの場所を高得点にする場合もあります。
主催者は、幅広いレベルの参加者が楽しめるような配点にすることが求められます。上位者が取り得るルート、中級者が取り得るルート、初心者が取り得るルート、それぞれを想定し、バランスよく、かつ、ワンパターンにならないような配点を心がけましょう。他の大会に参加することが、最もよい配点の勉強になります。

ボーナスポイント、加点に関する質問

特定の行為による、ボーナスポイントを設定することはできますか?
地図上では位置を示さず、写真だけを公開して、移動中でそこを見つけたら加点するようなチェックポイントを設定することはできますか?

運営経験の浅い主催者は、まずは正確な地図を作成し、基本的な大会を運営する経験を重ねることが優先されます。シンプルな配点の大小が、最も参加者のルート取りに影響します。
正確な地図を作成し、基本的な大会を運営する経験を十分に積んだ場合のみ、【通常点の合計の5%以内】でのボーナス点を認めます。例:通常点が1000点満点の場合、ボーナス点の上限は+50点。合計1050点。

ただし、以下のようなトラブルのないよう、主催者は「実施する意図」「集計方法」「参加者の混雑」「公平さ」などを十分に検討してください。
・集計を間違えた、または時間がかかり、表彰時間が大幅に遅れた
・参加者の行動がワンパターンになり、誰も行かないチェックポイントが多発した
・複雑なボーナス点に参加者の意識が向いてしまい、基本的なルールや安全に関する注意事項が伝わらなかった
・体験イベントによる加点で、参加者が一気に訪れて対応しきれなくなり、長時間待たされたり参加をあきらめたチームがあった
・上位のみが得点し、点差が大きくなった
・購入と紐づけすぎて「お金で得点を買う」印象が強くなった

フォトロゲイニングは、幅広い参加者が、それぞれの判断で行動します。上位を目指す参加者、ゆっくり楽しみたい参加者、時間内に行く事ができなかった参加者、それぞれにオプションを楽しんでもらうには、配点に関わらない形でのオプションや、大会中~終了後も利用できるチケットなどを付けることで、より幅広い選択肢を提供することができ、参加者の満足にも繋がります。
特別ルールについて」もご参照ください。

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